2015年1月7日水曜日

ゼンマイ

6月初め。牧草地や川のガラバの斜面又は湿地帯に黄色い綿毛を背負って、赤ちゃんが握り拳を巻いたような小さな手が少しづつ伸びてくる。
これを手でしごきながら折れるところで折って、乾燥して揉んで綿毛を取り、又乾燥して揉んで綿毛を取り、これを繰り返してカラカラに乾燥させる。これが又大変な仕事。
それでもこの乾燥したものを煮物や、ゼンマイご飯にした時の味の良さ、歯ごたえは筆舌に尽くし難い。乾燥したものの値段も高価なことは、それを食した時思わず「羊無く」(動物の羊は何て鳴くかと言えば“ウメー”)

コバイケソウ(有毒)の群生の中に出始める。
後ろにいるのは家の白コギ(毛色が白めのコーギー)です。

明るくて気持ちの良い湿地帯です。

こんな綿毛を巻いています。

実に暖かそうですね!


牧草地の斜面一面に少し大きすぎるかな?


中にはこんな良い子もいました。

2015年1月6日火曜日

山ブドウ新芽

5月下旬新芽を摘む。谷、山のガラバ地帯、藪の中にその若き新芽を見る事が出来る。
秋の黒く丸く熟した果実は良く知られているが、その甘づっぱいどちらかと言うと酸っぱい方が強い、顔をしかめる独特の味も又知られている物である。
この若芽は昔から知る人ぞ知る、天ぷらにして食されて来た。近頃取り上げられて有名になって来たがそれは、てんぷらにした時の果実になるところがちょっぴり、甘酸っぱい「初恋の味」かもしれない。

5月下旬新緑の中枯れ木の様なつるに、新芽が出始める。


陽を浴びて青空に向かって成長 する。
1週間もすればもう開いて少しこわくなる。そこまで行っても天ぷらにはOKであるが、やはりこれくらいがBESTである。

この真ん中の蕾の様な所に果実になる房が入っている。これが「初恋の味」である。

この根元から手で曲げれば簡単に折る事が出来る。


実に 柔らかそうで赤ん坊の手を思い出される。

独活(うど)

6月初めになるとほとんどの山菜が出てきて、いわゆる「山菜の宝庫」となる。
ここ信州ではその最たるもので、1種類がでて終る頃次の種、又次の種と絶える事無くその姿を見せてくれる 。
 

 6月初旬牧草地の中、15cmの青年が真っ青な空に向かって背伸びを始めた。

これらの物はアクが非常に強く、これが又山菜の魅力の一つでもある。

これらの根本でカッターナイフで切る。

この先端の柔らかい葉は「卵とじ」にした時にその味を包み込み、役割を十二分に果たしてる。


ナイフで切った時に出る、独活独特の渋い、青臭い匂い。それを鼻に 吸い込んだ時の強さは、実に爽快で独活採りの醍醐味である。







2015年1月4日日曜日

スギタケモドキ

発生時期は9月、場所は標高1200m針葉樹林帯。米栂の中何の枯れ木に出来ていたか分からなかった。初めはスギタケだと思って近づいたが、傘の形状やささくれがどうも違うから採って調べるとスギタケモドキであった。ヌメリスギタケとの違いは強い粘性が無い事である。
この種の物には前にも見た記憶はあるが、あまり興味が無かったのでそのままにしておいた。
しかしこの様な見事な物は初めてで、自然の芸術品には舌を巻く。
茹でて大根おろしと3倍酢は見事な演出である。すき焼にもOK,OK。

松茸の出る米栂の針葉樹林帯

遠くから見てすぐにわかる逸品




自然の美しさにはかなわない。








傘状のかさに、グロテスクなとでも言おうか、私にとっては見事なとでもいうササクレが芸術品である。

この木の幼菌である。




柄につ、ば、があるが「ナラタケ」とはつばがあるだけで形状が全く違う。

アカジコウ

アカジコウ
発生時期8月初め。広葉樹、松、カラマツ帯の中比較的明るい気持ちの良い場所。
このきのこのずっしり感、質感の良さ、少しほろ酔いの顔(頭)は芸術品である。
発生時期が8月の初期にあたる暑い時期の為、虫が好んで食べるのは許してやるとしても、このきのこが顔をだすと、“これからきのこ採りが始まるのだな”と身が引き締まる。

この様な開けた土地の雑きのこがあまり出ない きれいな所を好みます。

土を持ち上げてでる姿は何とも愛らしく「よくぞ出てきてくれた」といつも思います。


ワインレッドの頭を見てください。

頭に比べて軸のずんぐりむっくり感。
そして軸の先端に行くに従って太くなるのが特徴です。

まだ幼菌ですが大きい物は傘が20cm位になります。しかしここまで大きくなれば虫が入ってしまいますが!

これはペアーで出たものです。



大きさと言い質感と言い申し分ありません。

2015年1月3日土曜日

オオモミタケ

発生時期は9月。高地の針葉樹林帯。
きのこの中でも最大なものでド迫力があるのが「オオモミタケ」である。傘の直径30cm以上、重さ1kg以上で、腰びくに入りきれない物もある。やはり最後はこのきのこを採らなければ1年が終らない。それだけ大きさで満足するものである。
但し少し粉くささがあり、味は淡白であるから、料理としては天ぷら又は野菜炒めで特に天ぷらはおいしい。
まるで大根を抜くようでこのきのこの軸の先端が先細りになっていて、まさに「抜く」と言う表現が。
ピッタリである。

幼菌である。

いかにもひっそりと顔を出しているところが可愛い。



ずんぐりむっくりの筋が見える頭が何とも言えない。

実際は 山の中は暗いのでスローシャッターの為手振れが起こってしまった。

粉っぽい軸の先細りが分かる。



幼菌でこの太さだから大きくなると想像もできない。

コウタケ

天下の3名菌、コウタケをご紹介いたします。
コウタケ(香茸)の様に香りのキノコです。信州では8月に松の木又はモミの木の近くに、毎年同じ所に顔を出す3名菌の中の1つです。

20年近く出ています。
その当時はこんなに笹もなくて綺麗なもので、出るときは腰びくに入りきれず一旦1時間もかけて家に帰り、その足でもう一度行こうとしたがあんな所まで人も行かないと思い、次の日に背中にショイビク(腰びくの3倍くらいの大きい物)を背負い、 それにも入りきれず買い物袋にも詰めて来た思いがある。
なんてたって大きいものは直径30cm以上はあるのだから!

今はこの様に笹に覆われて名菌もそのシロを失いつつある。

それでもとって見るとこの様になる。

大きさと言い質と言い実に良い品物である。




雨が降らないとこの様に表がささくれて、先端が日焼けして黒くなる。
















どうでしょうか?
大きくなってもコウタケ独特の松茸よりもどぎつい香りの為虫がはいりません。
その為この様に大きくなります。
この独特な香りがコウタケが名菌の仲間入りする理由の1つであり、乾燥した物をコウタケご飯としたものはつとに有名である。